15年以上にわたり、新卒採用の世界に携わってきた玉地秀光さん。
早稲田大学商学部を卒業後、新卒採用支援を手がける株式会社ネオトラディションで、取締役として事業戦略の立案から実務運用まで幅広く経験してきました。
これまで支援してきた学生は、累計10,000名以上。
その後、海外での生活なども経験し、株式会社カチクリエーションを設立しました。
現在は、旧帝大、一橋大学、東京科学大学、早慶などの上位校学生を中心とした新卒採用支援・就職活動支援、採用コンサルティングに加え、AIを活用したプロダクト開発や、企業の新規事業・AI活用を支援する顧問事業にも取り組んでいます。
15年以上、一つの領域に向き合ってきた先で、なぜもう一度、自分自身で会社を立ち上げたのか。
そして、1万人を超える学生と企業を見てきた玉地さんは、採用における「本当の価値」をどう捉えているのか。
これまでのキャリアと、カチクリエーションを通じてこれから実現したいことを伺いました。
上位校学生と企業の「より良い出会い」をつくる
Q現在は、どのような事業を行っていますか?
現在は、新卒採用支援や就職活動支援、採用コンサルティング、採用代行を行っています。
特に、旧帝大、一橋大学、東京科学大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、上位校の学生を中心とした領域を得意としています。そのOBOGの転職活動の支援も実施しています。
もう一つ注力しているのが、AI開発と事業支援です。
診断ツールや経営ダッシュボード、AI機能を組み込んだLPの開発、月3万円からのAI顧問、新規事業の立ち上げ伴走などを行っています。
15年以上、1万人を超える学生と向き合ってきた
Q玉地さんは、長く新卒採用の世界に携わってきたそうですね。
大学卒業後、新卒採用支援を行う会社で、事業戦略の立案から実際のサービス運営まで幅広く経験してきました。当時は社長一人、社員1人の会社でインターンから始めて、卒業と同時に入社しました。そのような選択をするのは、当時ではなかなか珍しかったように思います。
取締役として事業に関わりながら、学生の就職活動支援にも携わり、これまで累計10,000名以上の学生と接してきました。
15年以上。
10,000名以上。
数字だけを見れば、大きな実績ですが、一人ひとりに目を向ければ、その選択はまったく違います。
大手企業を選ぶ人。
ベンチャー企業を選ぶ人。
当初考えていた業界とは、まったく違う道へ進む人。
同じ大学に通い、似た能力を持っていたとしても、大切にする価値観が違えば、選ぶ会社も変わります。
Q1万人以上の学生を見てきたからこそ、感じることはありますか?
「自分の向き不向きではなく、周りの見え方で企業や業界を選んで欲しくない」ということです。
月並みですが、自分ができること、やりたいこと、求められていることを鑑みながら、現時点で自分が最も納得できる進路選択をしてほしいと思っています。
個性や考え方に全く合わない業界を志望している方も多くみられます。
企業への就職でも、アカデミックの道に進むでも、独立、起業をするでも、多くの道があるので、可能性を消さずに考えて欲しいと思っています。
15年以上のキャリアの先で、自分の会社をつくる
Q長く経験を積んだあと、なぜ独立してカチクリエーションを立ち上げたのでしょうか?
学生時代から、自分の名前で価値を出せるようになりたい、起業をしていきたいと考えていました。
長く新卒採用やキャリア支援の仕事に携わる中で、多くの経験を積ませてもらいました。
その後、妻の海外駐在に帯同し、マダガスカルで2年間生活する経験などもあり、自分自身のキャリアについて改めて考える時間がありました。
これまで培ってきた経験を生かしながら、自分自身でも新しい価値をつくっていきたいと考え、カチクリエーションを立ち上げました。
色々な人との繋がりが、今の仕事に直接繋がっています。その点で、学生時代の自分の選択を褒めたいです。
Q「カチクリエーション」という社名には、どのような意味がありますか?
「価値」と「勝ち」を創造するというダブルミーニングです。
マダガスカルでの2年の生活を経験する中で、日本の商品の少なさや、知名度の低さを目の当たりにしました。
インフラも整わない中での経験をして、「子供達が『日本に生まれてよかった』と思える社会創りに貢献したい」「日本のものやサービスが海外でも使われるようにしていきたい」と考えるようになりました。
もう一度日本全体で価値を生み、経済的な勝ちを実感できるような事業をしていきたいと考えています。
採用で大切なのは、「つなぐこと」のその先
Q採用支援を行ううえで、大切にしていることは何でしょうか?
できる限りフラットな目で企業にも、学生さん、転職候補者さんにも対応することです。
学生時代に多くの企業や人事、経営者と繋がりを持っておくことは素晴らしい経験だと思っています。
また自分が知らない業界やビジネスモデルを知っておくことで、今後の仕事にも活きます。
企業側には、優秀な学生さんとの接点を作ることに重きをおき、その学生さんの志望度を曲げるようなコミュニケーションを取らないようにしています。
その企業の魅力や、学生さん/転職候補者さんがどう感じたかなど、第三者視点でフィードバックを行うようにしています。
Q長く採用に携わってきた玉地さんだからこそ、企業側へ伝えたいことはありますか?
優秀な学生さんや候補者さんを採用するには、1人1人時間をかけないと難しいということです。
一括の説明会や、流れ作業のような選考フローでは、優秀な方を採用することはできません。
個別に時間を取り、学生さんの空き時間や希望、思考を加味しながら、しっかり口説くことが大切です。
採用の現場から生まれた、AIという新しい武器
Q採用支援に加えて、AI開発にも取り組んでいるそうですね。
はい。診断ツール、経営ダッシュボード、AI機能付きのLPなど、企業の課題に合わせたプロダクトを開発しています。
また、月3万円からのAI顧問や、新規事業の立ち上げ伴走も行っています。
Qなぜ、AIの領域にも踏み出したのでしょうか?
採用の現場にいると、企業の課題が採用だけで終わらないことがよく分かります。
営業の数字が見えていない、新しい事業をつくりたいが手が回らない、AIを使いたいが何から始めればいいか分からない。
そうした相談を受ける中で、自分たちでつくって解決できることが増えてきました。
今は、AIを使えば小さなチームでも、短期間でプロダクトを形にできる時代です。
大きな予算をかけなくても、まず動くものをつくり、使いながら改善していける。
また、学生さんにもAIを使える人材になって欲しいということもあり、まず今は自分が積極的にプロダクト開発を行うようにしています。
Q月3万円からという価格設定には、どんな意図があるのですか?
AIを導入したいと思っても、最初から大きな投資をするのは難しい企業が多いと思います。
まずは気軽に相談でき、一緒に試しながら進められる形にしたいと考えました。
採用も、AIも、新規事業も。
扱うテーマは違っても、根底にあるのは同じ問いです。
その会社にとって、本当に価値のあるものは何か。
人と企業を見続けてきた経験が、今度はテクノロジーを通じて形になろうとしています。
作ったプロダクトを一緒に外部販売していくという体制も作っています。
過去の成功体験ではなく、次の「価値」をつくる
Q今後、カチクリエーションをどのような会社にしていきたいですか?
世界で活躍できる人材やサービスのハブになりたいと思っています。
また、AIが台頭するからこそリアルな繋がりを作れる企業にしていきたいです。
友人と、ボードゲームのイベント企画なども行なっており、社会人や学生の別なく、交流の機会を作っています。
個人で行なっているスタートアップへのエンジェル投資も継続しつつ、起業家と学生、社会人が繋がれる場を広げていきます。
現在は、年1000名程度の学生さんの支援ですが、2000人、3000人とその数も増やしていきつつ、中途領域の拡大も行う予定です。
自分にとっての「正解」を、自分でつくっていく
Qこれから社会に出る若者へ、伝えたいことはありますか?
「挑戦すること」「好奇心を持つこと」「人との繋がり」が大事な世の中になります。
死ぬまでに、「自分の人生、色々やってよかったな」と思えるような時間を過ごせるように、前向きに過ごしていただきたいです。
とはいえ、社会に出てからの出会いや、よこの繋がりを作るのは結構大変なので、何かあればfacebookでもXでもLinkedinでも、気軽にご連絡いただけると嬉しいです。
LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/%E7%A7%80%E5%85%89-%E7%8E%89%E5%9C%B0-87b09a187/
EDITOR'S NOTE / 編集後記
玉地秀光さんのキャリアを振り返って、特に印象に残ったのは「10,000人」という数字そのものではありませんでした。
それだけ多くの学生と向き合い、15年以上の経験を積んだあとも、採用という領域でもう一度自分自身の会社を立ち上げたこと。
そして、採用にとどまらず、AIという新しい手段にも自ら踏み出していること。
経験があるから、そのやり方を守る。
ではなく、
経験があるからこそ、次にどんな価値をつくれるのかを考える。
「カチクリエーション」という社名は、そんな玉地さん自身のキャリアにも重なります。
企業にも、学生にも、それぞれ違う正解がある。
だからこそ、その間に立ち、より良い選択肢をつくっていく。
15年以上の経験が、これからどんな新しい「カチ」へ変わっていくのか。
今後の挑戦が楽しみです。
株式会社カチクリエーション 代表取締役。
早稲田大学商学部卒業後、新卒採用支援を手がける株式会社ネオトラディションで取締役として事業戦略立案から実務運用まで幅広く経験。
15年以上にわたり新卒採用・就職活動支援に携わり、累計10,000名を超える学生を支援する。
海外での生活などを経て、株式会社カチクリエーションを設立。
現在は、旧帝大、一橋大学、東京科学大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの上位校学生を中心とした新卒採用支援・就職活動支援、採用コンサルティングに加え、診断ツールや経営ダッシュボード、AI機能付きLPなどのAI開発、月3万円からのAI顧問、新規事業の立ち上げ伴走を展開している。
