2025.07.09
10年後のキャリアを考える!インターン経験をどう活かす?

「将来、どんな仕事をしているんだろう?」
大学生の多くが一度は抱くこの問い。その答えは明確でなくても、今の行動が将来にどうつながるかを意識することは、確実にキャリア形成の第一歩になります。中でも「インターン経験」は、目の前の就活対策だけでなく、10年後の自分に大きな価値をもたらす武器となる可能性があります。
インターンは“点”ではなく“線”になる経験
インターンに参加する理由として、「企業の雰囲気を知りたい」「就活のネタにしたい」といった短期的な目的を持つ人は多いでしょう。もちろん、それも立派な動機です。ただし、より長期的な視点で見たとき、インターンは“点”ではなく“線”にするべき経験です。
たとえば、10年後に自分がプロジェクトリーダーとして活躍している姿を想像してみてください。そのとき、学生時代にどんな価値観で働いていたか、どんな職種に触れたか、どんな人と協働したか。インターンでの経験が、そのリーダー像の土台になっているかもしれません。
成長の種は「振り返り」に宿る
インターンをただこなすだけでは、将来のキャリアにはつながりにくいものです。重要なのは「振り返り」です。
- どんなことに挑戦し、何を学んだか
- 自分にとってやりがいを感じた瞬間はいつか
- 逆に、どんな業務が苦手だったか
こうした経験を言語化し、自分の強み・弱み、価値観として理解することで、将来の選択肢に一本の筋が通ります。企業が求める“再現性のある成長”は、このような自己理解と紐づいています。
自分なりの「キャリア仮説」を立てよう
10年後のキャリアを正確に予測するのは不可能です。しかし、“キャリア仮説”を立てることはできます。仮説とは、「自分はこういう方向で力を発揮したい」「この業界で価値を生み出したい」といった、あくまで仮の方向性です。
インターンはその仮説を「検証」する場でもあります。
例えば、マーケティングに興味があるなら、実際にマーケ職のインターンに参加し、自分がどこまで楽しめるか、どのスキルが求められるのかを肌で感じてみましょう。
検証の結果、「やっぱり違った」と思うのも大きな成果です。進みたい方向と違うことを早めに気づけるのも、立派なキャリアの進化です。
インターン経験が10年後につながる3つのポイント
1. 業界の「構造」を理解する
実務に携わることで、Web業界、金融業界、メーカーなど、それぞれの業界がどう動いているのかが見えてきます。特にBtoBとBtoCの違いや、職種間の連携構造などは、座学だけでは得にくい学びです。
10年後にどの業界で価値を発揮するかを考えるうえで、この“業界地図”の理解は大きな財産になります。
2. 社会人との「関係構築力」が育つ
インターンを通じて、社会人との距離感、コミュニケーションの仕方、報連相の大切さなどを体得できます。これは、どんな職種でも必ず必要なスキルです。10年後にリーダーやマネージャーになる上で、こうした「人間関係を築ける力」は欠かせません。
3. 自分の「市場価値」が見える
現場に出て仕事をすれば、自分に何ができて何ができないかが明確になります。また、インターン仲間や先輩社員との比較を通じて、自分の強み・弱みも相対的に見えてきます。
これにより、「今の自分に足りないスキルは何か」「何を学び直すべきか」といった、自分をアップデートするための指針を持てるようになります。
最後に:未来の自分は、今の選択でつくられる
10年後、どんなキャリアを歩んでいるかは、誰にもわかりません。しかし、今の自分の「選択」や「行動」が、その未来を形づくっていきます。
インターンは、未来への投資です。ただ参加するだけでなく、振り返り、意味づけし、自分のキャリアにどう位置づけるかを意識してみてください。目先の経験が、やがて“未来の自分”という大きな成果に変わっていくはずです。