2025.07.08
「インターンで成長できなかった…」そんな失敗を防ぐ方法

「せっかくインターンに参加したのに、何も学べなかった」「成長どころか、時間の無駄だったかも」。そんな後悔の声を、実は少なくありません。
インターンは、社会人経験の入口であり、キャリアを考える第一歩。うまく活用できれば、自分の強みや進みたい道が見えてきます。しかし、ただ参加するだけでは、期待するような成長は得られません。では、なぜ「成長できないインターン」になってしまうのか?そして、どうすればその失敗を防げるのか?
本コラムでは、インターンで「成長できなかった…」と感じる原因と、それを防ぐ具体的な方法を紹介します。
なぜ「成長できなかった」と感じるのか?
1. 目的が不明確だった
最も多い原因が、「何を得たいのか」を明確にせずに参加してしまうケースです。「とりあえず経験しておこう」と応募する学生も多いですが、目的意識がないと、日々の業務をこなすだけになりがちです。
2. 受け身の姿勢だった
「指示を待つ」「言われたことだけをやる」という姿勢だと、企業側もあまり責任ある仕事を任せられません。結果、単純作業に終始し、「こんなはずじゃなかった」と感じるのです。
3. フィードバックを求めなかった
インターンは学びの場でありながら、受験のように点数があるわけではありません。だからこそ、自らフィードバックを求める姿勢が必要です。成長のチャンスを逃してしまう学生は、このコミュニケーションが不足していることが多いです。
成長するインターンにするための準備と姿勢
では、どのようにすれば「成長できるインターン」にできるのでしょうか?以下の5つのポイントを意識してみましょう。
1. 目的を明確にする
「インターンを通じて何を得たいのか?」を自分に問いましょう。
- 社会人の働き方を知りたい
- 特定のスキルを磨きたい(例:営業、マーケティング、プログラミング)
- 自分に合う職種を見極めたい
目的を持つだけで、インターン中の行動や視点が大きく変わります。
2. 事前に企業や職種について調べる
業界や企業についての知識があると、業務の背景が理解でき、より深く学べます。社長のインタビュー記事、会社のミッション、サービス内容など、最低限は押さえておきましょう。
3. 自分から動く
「できることはありますか?」と自分から声をかける習慣を持つことが、チャンスを広げます。積極的な姿勢は、社員の記憶にも残りやすく、成長の機会を与えてくれるきっかけになります。
4. 振り返りを日々行う
インターン期間中は、毎日の業務後に「今日の学び」「改善したいこと」を簡単にメモに残しましょう。これが後々の自己PRやES(エントリーシート)作成にも役立ちます。
5. フィードバックを求める
「もっと良くするにはどうすればいいですか?」と尋ねることで、成長スピードは一気に加速します。怖がらず、素直に意見を受け止める姿勢が大切です。
インターン先選びも重要
実は、「成長できなかった」と感じる背景には、企業側の受け入れ体制にも要因があることがあります。
- 教育体制が整っていない
- 学生に任せる仕事が限定的
- 社員との距離が遠い
こうした企業では、どんなに意欲があっても学びに限界があります。だからこそ、応募前のリサーチや、過去の参加者の口コミをチェックすることも重要です。可能なら面接時に「インターン中はどんな業務に関われますか?」「フィードバックの機会はありますか?」と質問してみましょう。
成長は“自分の手でつかむ”もの
「成長できるかどうか」は、インターンの種類や企業の規模だけで決まるものではありません。一番大切なのは、自分自身の姿勢と行動です。
あなたが目的意識を持ち、能動的に動き、日々の学びを言語化できるようになれば、どんなインターンでも価値ある経験になります。そして、その経験は、就職活動や将来のキャリア選択に必ず活きてくるはずです。
せっかくのインターン、ただの“経験”で終わらせず、“自分を変えるチャンス”にしましょう。
おわりに
インターンは「試す場」であり、「学ぶ場」であり、「選ぶ場」でもあります。だからこそ、何となく参加するのではなく、しっかりと準備し、自分の成長につなげてください。将来、「あのインターンがあったから今の自分がある」と思えるような、そんな濃い経験をしてほしいと願っています。