2025.06.03
長期インターンとサークル活動、どっちが将来の役に立つ?

はじめに
大学生活の中で「何に時間を使うか」は、その後のキャリアや成長に大きな影響を与えます。特に「長期インターンに挑戦するか」「サークルに力を入れるか」で悩む学生は非常に多く、どちらがより将来に役立つのかを判断するのは簡単ではありません。
この記事では、特に都内の営業職やオフライン型の有給インターンを検討している学生を想定し、長期インターンとサークル活動の違い、それぞれのメリット・デメリット、そしてどのような基準で選択すべきかを定量情報とともに整理していきます。
1. 長期インターンとサークル活動の違いとは?
項目 | 長期インターン | サークル活動 |
主な目的 | ビジネス経験・実務スキルの習得 | 趣味・交流・チーム活動の楽しみ |
責任の重さ | 社会人と同じ目線で成果を求められる | 責任は限定的(自主運営が多い) |
得られる経験 | 営業、企画、資料作成、顧客対応、PDCAなど | イベント企画、チームマネジメント |
収入 | 有給(時給1,100〜1,500円が相場) | 基本的に無給 |
実績の活用 | 就活での評価が高い(ES・面接で話しやすい) | 話の広がり方は活動内容によって異なる |
2. 長期インターンのメリットと将来への効果
メリット①:実務経験を積める
- 企業での営業活動や資料作成を通じて、「仕事の型」を早期に体得できる
- 実際に、営業インターン経験者の約67%が「就活でアピールできた」と回答(2023年 調査)
メリット②:ビジネススキルの習得
- コミュニケーション力/提案力/報連相/Excel/PowerPointなど
- 就活での企業側の評価ポイントと重なるスキルが多い
メリット③:社会人との距離が近い
- フィードバックを受けながら、自分の成長度合いを実感しやすい
- 働きぶりが評価されれば、そのまま内定直結の可能性もある
メリット④:給与がもらえる
- 月5万円以上の報酬を得ているインターン生も多く、生活費や学費補助に
3. サークル活動のメリットと将来への効果
メリット①:仲間とのつながりができる
- 趣味・興味を通じた人間関係が広がる
- 将来的なビジネスパートナーや人脈につながることも
メリット②:自由度が高く、精神的な余裕を得やすい
- インターンと比べてプレッシャーが少ない
- 学業やアルバイトとの両立がしやすい
メリット③:組織運営を経験できるケースもある
- 代表・会計・広報などのポジションで、マネジメントスキルを磨ける
メリット④:大学生活の「思い出」になる
- 合宿や大会、イベントなど、学生ならではの経験ができる
4. どちらが「将来の役に立つ」かを見極める3つの視点
視点①:将来のキャリアにどちらが直結するか?
- 営業・企画・コンサル職などビジネス職を目指すならインターンが圧倒的に有利
- マスコミ・教育・公務員などを志望しているなら、サークルの経験も評価されやすい
視点②:実績が「可視化」されるか?
- インターン:KPI(アポ数、成約率など)や提案資料の数など定量評価が可能
- サークル:イベント動員数やチーム運営の成功事例などが必要
視点③:どちらが“自分らしく”成長できるか?
- やらされ感では続かない。どちらに時間を使うほうが、自分の価値観に合うか?
5. 両立も可能!両方経験した学生の実例
ケース①:週3インターン+週2サークル(大学3年)
- 授業は火木、インターンは月水金、夜にサークル活動
- 営業インターンで月間アポ20件獲得、サークルでは代表を務める
ケース②:前期はサークル、後期はインターン(大学2年)
- 前期:ダンスサークルでイベント運営を経験
- 後期:営業職インターンで週3勤務→就活用のエピソードに活用
ケース③:インターン経験を活かしてサークル改革(大学4年)
- インターン先のノウハウを活かして、サークルの広報施策を改善
- 新歓イベントの参加者数が約2倍に増加
6. 判断に迷ったら「時間配分」と「投資対効果」で考える
時間投資:週10時間以上かけられるか?
- インターンもサークルも“熱量”が伴わなければ成果は出にくい
投資対効果:その経験が就活や将来にどう活きるか?
- インターン:職務経歴/業界理解/実務経験 → 選考での説得力
- サークル:組織運営/仲間との経験 → チーム力や人間性のアピール材料
まとめ
長期インターンとサークル活動、どちらが将来の役に立つかは、あなたの目指す方向性と価値観によって変わります。
- ビジネススキル・実務経験・収入を得たい → インターン
- 仲間との時間・学生生活の充実・組織運営を経験したい → サークル
また、どちらか一方を選ばなければならないわけではありません。両立している学生も多数いますし、「時期によってどちらを優先するか」を戦略的に決めることも可能です。
最終的には、“自分にとって意味のある経験”を選び取り、時間を投資することが、後悔のない大学生活と将来の選択につながります。