2025.05.27

PDCAサイクルを活用！インターンで成果を出すための思考法

はじめに

長期インターンシップに参加する学生にとって、「どうすれば成果を出せるか？」は最大のテーマです。特に、都内の営業職やオフライン型の有給インターンでは、結果が数字で可視化されやすく、実績がそのまま就活や将来のキャリアに直結します。

そこで重要になるのが「PDCAサイクル」の考え方です。Plan（計画）→ Do（実行）→ Check（評価）→ Act（改善）という4ステップの思考法は、業務改善や成果向上の現場で多く使われており、学生インターンにも非常に有効です。

この記事では、インターン中にPDCAを回すことで成果を出すための思考法と実践ポイントを、定量的なデータや事例を交えて解説していきます。

1. PDCAサイクルとは何か？

各フェーズの概要

Plan（計画）：目標を設定し、達成のための手順を考える
Do（実行）：計画に基づいて業務を実施する
Check（評価）：結果を測定し、計画と実行を比較して効果を確認
Act（改善）：評価結果をもとに改善策を立て、次の行動に反映する

なぜインターンで重要なのか？

数字目標がある営業職では、行動改善の鍵になる
成果が出ないときに“感覚”ではなく“ロジック”で対策を考えられる
自己成長を言語化しやすくなり、就活でも評価されやすい

2. インターンでのPDCAの具体的な回し方

Step1：Plan（計画）

目標設定がすべての起点
- 例：「今月のアポ獲得数を30件にする」
目標は“SMART”に
- Specific（具体的）
- Measurable（測定可能）
- Achievable（達成可能）
- Relevant（関連性がある）
- Time-bound（期限がある）
行動目標に落とし込む
- 例：「1日15件の架電を平日毎日行う」

Step2：Do（実行）

行動は即日記録する
- 架電数、通電率、アポ件数などをGoogleスプレッドシート等で管理
業務時間外でもトークの練習や資料改善を継続

Step3：Check（評価）

定量評価と定性評価の両方を行う
- 定量：目標に対しての進捗率（例：アポ率10％→15％）
- 定性：トークのどこで詰まったか、顧客の反応はどうか
上司やメンターのフィードバックを取り入れる

Step4：Act（改善）

改善案を翌週の行動に反映
- 例：「クロージングが弱い→先輩の音声を聞いて台本を修正」
行動指針を更新する
- 「午前中は新規顧客に集中」「成果の出たリストを優先的に使う」など

3. 成果が出るPDCAサイクルの習慣化テクニック

① 週次でKPIと振り返りをセットにする

毎週金曜日に「達成率」「改善点」「来週の重点行動」を記録

② 日報に「Check」部分を明記する

例：「今日は30件架電し、アポ率10%。うち3件はトークの最初で切られた」

③ 振り返りMTGを自ら提案する

上司や先輩との面談を週1でお願いし、改善サイクルを継続的に回す

4. 実例紹介：PDCAで成果を出した学生インターン

ケース①：アポ成功率5％→20％に改善（営業インターン／21歳）

Plan：1日15件架電を継続／週末にロープレ10回
Do：トーク構成を週2回見直し、録音して改善
Check：通電率・断られた理由を記録／通電後1分以内の離脱率が高いと判明
Act：トークの冒頭15秒を大幅に変更
結果：3ヶ月でアポ成功率が4倍に向上

ケース②：提案資料の通過率を2倍に（インターン2ヶ月目／22歳）

Plan：1週間に2本、改善案を盛り込んだ提案資料を作成
Do：営業同行で提案の流れを観察／構成の共通項を抽出
Check：資料閲覧後のフィードバックを一覧で比較
Act：改善案に動画挿入／実績スライドを前倒しに配置
結果：担当資料の通過率が22％→47％に向上

5. インターンでPDCAを活かすためのポイント

① 最初から完璧を目指さない

“完璧な計画”ではなく、“改善しやすい計画”を意識

② 上司や先輩を巻き込む

自分一人で考えず、レビューや壁打ちを定期的に依頼する

③ 失敗を「Check」「Act」の材料にする

成果が出なかったことこそ、改善のヒントがある

まとめ

PDCAは、単なるビジネス用語ではなく、インターン生が成果を出すための“実践的な思考法”です。

目標を具体的に立て（Plan）
日々の行動を記録し（Do）
定期的に振り返り（Check）
改善を実行に移す（Act）

このサイクルを習慣化することで、経験の少ない学生でも確実に成果を出し、成長を実感できます。

日々の業務に「考える」時間を意識的に取り入れ、PDCAを武器にインターンを充実させましょう。