2025.05.18
仕事の実績をポートフォリオにする方法【IT・マーケ職向け】

はじめに
IT職・マーケティング職を目指す学生にとって、ポートフォリオは就職活動における重要な武器になります。特に長期インターンで得た実績は、説得力のあるポートフォリオを作るための絶好の素材です。
都内の営業職やオフライン業務を経験しつつ、ITスキルやマーケティング知識を実務で磨いた学生であれば、その経験を可視化して示すことで他の応募者と差別化できます。
本記事では、インターンでの仕事の実績をポートフォリオとしてまとめる具体的な方法と、企業が評価するポイントを定量情報を交えながら解説します。
1. なぜポートフォリオが重要なのか?
① スキルの証明になる
- エントリーシートや面接では伝わりにくい「実力」を、視覚的・構造的に示すことができる
② 実績を定量的に示せる
- 例:「LP改善でCV率15%向上」「SEO施策で月間PVを12,000→35,000に」など
- 数字は説得力を持ち、即戦力かどうかの判断材料になる
③ 他の候補者と差別化できる
- 特に新卒での就活では「何ができるか」よりも「何をやってきたか」が問われる
2. ポートフォリオにまとめるべき実績の種類
IT職向け(エンジニア・デザイナー)
- 開発したWebサイトやアプリ
- GitHubやFigmaのリンク
- 使用した言語やフレームワーク(HTML/CSS、JavaScript、React、Pythonなど)
- 機能実装の概要や設計資料
- チーム開発なら役割分担も明記
マーケ職向け(Webマーケ・SNS運用・広告運用)
- 担当したSNSアカウントの成長データ(フォロワー数、リーチ数、インプレッションなど)
- LP(ランディングページ)の改善施策と効果
- 広告運用の数値実績(CPA、CTR、CVRなど)
- GA4やヒートマップなどの分析ツール使用経験
営業インターンとの連携で活かせる部分
- 自身で作成した営業資料・提案資料
- 商談サポートで使用したプレゼン資料
- SFAやCRMの活用経験(Salesforce、HubSpot等)
- KPI達成数値(例:アポ獲得数、商談数、受注金額など)
3. ポートフォリオ作成のステップ
ステップ①:目標を明確にする
- 「誰に」「何を」「どう見せたいか」を整理する
- 就職活動用(企業提出用)か、SNS発信用かで形式も変わる
ステップ②:成果物を収集・整理する
- スクリーンショット、リンク、分析グラフ、提案書などを集める
- 関係者に許可を得る(社外秘資料を扱う際は注意)
ステップ③:成果を「背景」「目的」「取り組み」「成果」で整理
- 例:
- 背景:SNSのエンゲージメントが伸び悩んでいた
- 目的:若年層ターゲットの認知度向上
- 取り組み:TikTokに移行、動画フォーマット変更
- 成果:平均視聴率が10%→28%、フォロワー2ヶ月で+2,000人
ステップ④:形式を整える
- ポートフォリオサイト(Notion、WordPress、STUDIOなど)
- PDF形式での提出用テンプレートも作成しておく
ステップ⑤:見せ方に工夫を加える
- 定量データ+ビジュアル(グラフ、スクショ)で印象アップ
- レイアウト、デザインも意識し、「読みやすさ」を重視
4. ポートフォリオでよくある失敗と対策
① 単なる成果物の羅列になっている
- 対策:背景や目的、役割、工夫点を明記することでストーリー性を持たせる
② 成果が曖昧・定量化されていない
- 対策:数値目標や成果指標(KPI)を明確に書く
- 「CVRを改善しました」→「CVRを2.1%→3.5%に改善」
③ デザインが見づらい・統一感がない
- 対策:フォント・配色・余白を整え、プロフェッショナルな印象を与える
④ チーム成果を自分の成果として誤解させる
- 対策:自分の担当範囲を明記し、貢献内容を具体化する
5. ポートフォリオ活用の場面と工夫
① 書類選考時に添付・URL共有
- エントリーシートや履歴書にQRコードやリンクを添付
② 面接時に画面共有・紙で提示
- 実際の成果物を見せながら話すことで説得力アップ
③ SNS・ブログで発信して自己ブランディング
- 例:「#長期インターン経験」「#マーケ成果報告」などのハッシュタグを活用
- X(旧Twitter)やnoteなどでの発信も効果的
まとめ
インターンでの経験や成果は、適切にポートフォリオにまとめることで、企業へのアピール力を何倍にも高めることができます。
- 成果は定量化し、グラフや資料で「見える化」することが重要
- 「背景」「目的」「工夫」「成果」をセットで語れる構成を心がける
- IT・マーケ職では具体的な数値とツール経験が評価される
- 見やすく、洗練されたレイアウトで印象を強化する
今の経験は、将来の強みになります。インターンでの学びを武器に変える第一歩として、ポートフォリオの整備を始めてみましょう。