2025.05.15
インターンをしても就活で不利になることはある?デメリットを解説

はじめに
「インターンをしていれば就活は有利になる」とよく言われます。実際に、長期インターン経験は多くの企業に評価される傾向があります。しかし、すべてのインターン経験が必ずしもプラスに働くとは限りません。
特に、目的意識の薄い参加やアピール方法の間違いによって、インターン経験が逆効果になるケースも存在します。
この記事では、インターンが就活で不利になる可能性のあるケースや、そうならないために押さえておくべきポイントを解説します。営業職や都内のオフライン有給インターンに興味がある学生にとって、実践的な情報を提供します。
1. インターン経験が就活で不利になるケースとは?
① 成果をアピールできない場合
- 単に「参加しただけ」で終わっている
- 数値で示せる実績がなく、面接で深掘りされたときに答えられない
- 例:「半年間営業のインターンをしていました」→「どんな成果を出しましたか?」に答えられない
② 企業の業界・職種とのミスマッチ
- インターン経験と志望業界・職種があまりに異なると、一貫性を問われる
- 例:「営業職のインターン経験」→「研究職を志望」→「なぜ営業をやっていたのか?」と矛盾を指摘される
③ インターンに時間を割きすぎて学業成績が低下
- 成績証明書やGPAを提出する企業においてマイナス要素になることも
- 文部科学省の調査によると、企業の約35%がGPAを選考の参考にしている(2022年)
④ インターン先での評判が悪い(推薦が得られない)
- 推薦状を求められるケースや、OB訪問で名前が挙がる場合、社内評価が悪いとマイナスになることもある
- 例:「無断欠勤が多かった」「報連相ができなかった」など
⑤ インターンの内容が単純作業に終始している
- アルバイトと変わらない内容(コピー、資料整理など)だと、差別化にならない
- 「実践的な業務経験」としてアピールしにくい
2. インターンをプラスに変えるための対策
① 成果を定量的に記録しておく
- アポ獲得数、商談成功率、リスト作成数などを記録
- 例:「3ヶ月でアポ獲得率を12%→24%に改善」
② 成果がない場合は、成長のプロセスを言語化
- 「失敗→改善→成果未満でも学びがある」ことをアピール
- 例:「最初は断られてばかりだったが、ロープレで練習を重ね、成約には至らないものの好感触を得られるようになった」
③ 志望企業との関連性を意識して語る
- 志望職種とインターン内容が異なる場合でも、共通するスキルを抽出する
- 例:「営業インターンで培った論理的思考や顧客理解力は、マーケティング職でも活かせる」
④ インターン先での振る舞いに注意
- 無断欠勤や遅刻は厳禁
- 報連相、礼儀、主体性を意識することで、評価が高まり、推薦やリファレンスにもつながる
3. 就活での伝え方の工夫
① エントリーシート(ES)での注意点
- 「参加しただけ」で終わらず、必ず工夫・成果・学びを書く
- NG例:「営業を経験しました」
- OK例:「営業インターンで、断られる原因を分析し、トーク改善でアポ獲得率を10%向上させました」
② 面接での話し方
- STAR(Situation, Task, Action, Result)フレームでまとめる
- 成果が出ていない場合も「行動」と「気づき」を強調
③ 志望動機と矛盾しないよう整理する
- インターン経験と志望動機が食い違うと、「なぜ?」を聞かれる
- 自分なりの「軸」でつなげて説明できるよう準備する
4. インターンの選び方で避けるべき落とし穴
① 学びの少ない業務ばかりの企業
- インターン生を「雑用担当」として扱う企業も存在する
- できれば、営業実務やクライアント対応に関われる環境を選ぶ
② フィードバックがない環境
- 成長にはフィードバックが不可欠
- 上司や先輩との定期的な面談やOJTがあるか確認
③ 単なる「履歴書のネタ」として参加する
- 目的意識が薄いと、ESや面接で深掘りされたときに詰まる
- 「何を得たいか」「何を学びたいか」を事前に明確にする
まとめ
インターン経験が就活で不利に働くこともありますが、それは活かし方や取り組み方次第で十分に回避可能です。
- 成果がない場合は「行動と成長」を言語化する
- 定量的な記録や評価を残す習慣をつける
- 志望企業に合わせてストーリーを構成する
- インターン先での信頼構築も就活に直結する可能性がある
「どこでインターンしたか」よりも、「そこで何をして、何を得たか」が就活では問われます。適切な振り返りと伝え方を通じて、インターン経験を自分の強みに変えていきましょう。