フリーランスになるならインターンは必要?独立するためのスキルアップ法 | ZEROWORKS(ゼロワークス)

2025.07.03

フリーランスになるならインターンは必要?独立するためのスキルアップ法

「将来は会社に属さず、自分の力で稼いでいきたい」―そんな思いからフリーランスという働き方に興味を持つ大学生が増えています。エンジニア、デザイナー、ライター、動画編集者など、スキルがあれば学生のうちからでも仕事を請け負える時代になりました。しかし、その一方で、「フリーランスになるなら就職もしないし、インターンもいらないのでは?」と考える人もいるかもしれません。

では、本当にインターンは必要ないのでしょうか?実は、独立志向の人にこそインターンは大きな意味を持ちます。本コラムでは、フリーランスを目指す大学生にとってインターンがなぜ有益なのか、どんなスキルを身につければ独立につながるのかを解説します。


フリーランス=自由、でも厳しい

フリーランスという働き方の魅力は、なんといっても自由度の高さ。働く時間も場所も、自分で決めることができます。好きな案件だけを選んで、自分のペースで働く――そんな理想的なライフスタイルに憧れるのは自然なことです。

しかし、現実は甘くありません。フリーランスは「すべて自分でやる仕事」です。営業、交渉、スケジューリング、納品、請求……。スキルさえあれば稼げるというのは一部真実ですが、「継続的に仕事を得て、信用を築く力」がなければ長続きしません。


フリーランス志望者にインターンが有益な理由

では、フリーランス志望の学生にとって、インターンにはどんな意味があるのでしょうか?以下の3点が特に重要です。

1. ビジネススキルの基礎が学べる

フリーランスに必要なのは、技術だけではありません。クライアントとのやり取り、納期管理、チームでの連携など、ビジネスパーソンとしての基本スキルも重要です。インターンでは、企業の一員として働くことで、こうしたスキルを体系的に学ぶことができます。特にディレクターやマネージャーとのコミュニケーションを経験することで、受発注の現場感覚が養われます。

2. ポートフォリオや実績を得られる

学生フリーランスとして仕事を獲得するには、「この人に頼んでみたい」と思わせる実績が不可欠です。インターンで担当した業務や制作物は、ポートフォリオとして活用できる貴重な材料になります。特にクリエイティブ系の職種では、「実務経験あり」は強い信頼につながります。

3. 信頼と人脈を得られる

フリーランスにとって「信頼」は命です。一度信頼されれば継続案件や紹介が生まれやすくなります。インターンで良好な関係を築けば、卒業後の独立時に仕事を依頼される可能性もあります。実際に、インターン先からフリーランスとして業務委託を受ける例も珍しくありません。


独立を目指す学生が身につけるべきスキル

将来フリーランスとして活躍するためには、具体的にどんなスキルを大学生のうちに磨いておくべきなのでしょうか。以下に、インターンや独学で習得しやすいスキルを挙げます。

1. 専門スキル(=稼げるスキル)

  • プログラミング(Web制作、アプリ開発)
  • デザイン(UI/UX、バナー制作、DTP)
  • ライティング(SEO記事、インタビュー記事)
  • 動画編集(SNS向けショート動画、YouTube編集)
  • マーケティング(SNS運用、広告運用)

まずは「お金に換えられる技術」を一つ持ちましょう。その技術はインターンでも、個人開業でも、武器になります。

2. 自走力と問題解決力

フリーランスは基本的に一人。誰も指示を出してくれません。だからこそ、課題に自分で気づき、解決策を模索する「自走力」が求められます。インターンでの実務経験は、こうした思考力を自然と鍛えてくれます。

3. コミュニケーション力

「技術があれば話せなくてもOK」と思いがちですが、それは誤解。むしろ、信頼関係を築けるフリーランスほど安定して仕事が続きます。インターンで社会人と働く中で、ビジネスメールやミーティングの進め方など、実践的なコミュニケーションを学びましょう。


フリーランス志望者向けのインターン先とは?

フリーランス志向の学生には、以下のようなインターンがおすすめです。

  • ベンチャー企業やスタートアップ
     少人数ゆえに裁量が大きく、実務経験が積みやすい。
  • Web系制作会社
     クライアントワークの流れを体験でき、フリーランスの働き方に近い。
  • マーケティング・広告代理店
     SNS運用や広告制作を通じて、集客の考え方を学べる。
  • 業務委託型のリモートインターン
     学生のうちから「個人」として働く経験ができる。

まとめ:インターンは「自立力」を育てる第一歩

将来フリーランスとして働きたいなら、「今すぐ独立」よりも、「働くことを学ぶ場」としてインターンを活用するのが近道です。学生のうちはスキルを身につけ、人脈と経験を積む準備期間。インターンは、社会に出て自分の価値で勝負するための“リハーサル”として最適なステージです。

自由な働き方を目指すなら、まずは一歩、企業の中で働く体験をしてみてください。その経験が、きっと将来の独立に大きく役立つはずです。