2025.07.02
インターンを経て起業する人も!学生起業のリアルとは?

「大学生のうちに起業するなんて、一部の特別な人だけの話でしょ?」そう思っているあなたにこそ知ってほしいのが、インターンをきっかけにビジネスの世界へ足を踏み入れ、実際に起業へとつなげていく大学生たちの存在です。
今回は、学生起業のリアルを紐解きながら、インターンがどのように起業のきっかけになるのか、そして起業という選択肢がどれだけ現実的になっているのかを紹介します。
学生起業は「特別」ではなくなった
一昔前は、起業といえば社会人経験を積んだ後に行うものというイメージが主流でした。しかし近年では、大学在学中にビジネスを立ち上げる学生が珍しくありません。
背景には、以下のような要因があります。
- プログラミングやマーケティングなど、起業に必要なスキルを独学で身につけやすくなった
- SNSやクラウドファンディングなどを使い、低コストで事業を始められる環境が整っている
- 大学内に起業支援制度やアクセラレーターが増加している
つまり、今は“学生起業しやすい時代”と言っても過言ではないのです。
インターンが起業のきっかけになる理由
では、なぜインターン経験が起業につながるのでしょうか?ここには3つの大きな理由があります。
1. 経営者視点に触れられる
特にベンチャー企業やスタートアップのインターンでは、社員数が少ない分、代表や経営層との距離が近いのが特徴です。社長の意思決定に触れたり、事業が動いていくリアルなプロセスを目の当たりにすることで、「自分もやってみたい」と起業に興味を持つ学生は多いです。
2. 課題発見力が磨かれる
実際に現場で働く中で、社会や業界が抱える課題に触れる機会があります。その課題に対して「自分だったらこう解決する」という視点が芽生えたとき、それがビジネスアイデアの種になるのです。
3. 人脈とチャンスが広がる
インターンを通じて、同じ志を持つ仲間や、投資家、メンターなどとの出会いが生まれることも。学生起業においては、こうした出会いが起業初期の壁を乗り越えるための大きな力になります。
【事例紹介】インターン→起業を果たした学生たち
事例1:大学3年でHR系スタートアップを立ち上げたYさん
Yさんは、就活支援を行うベンチャー企業での長期インターンに参加。企業と学生のマッチングにおける非効率さを感じ、独自のアルゴリズムを用いた新しいマッチングサービスを開発。大学3年時に仲間と起業し、初期資金はインターン先で築いた人脈からクラウドファンディングで調達しました。
事例2:SNS運用インターンからD2Cブランドを展開したSさん
SさんはSNSマーケティング会社でのインターンを通じて、Z世代に響くプロモーション手法を習得。その経験を生かし、大学2年の夏にアパレル系D2Cブランドを立ち上げ、InstagramやTikTokを活用して販売。わずか半年で月商100万円を達成しました。
学生起業のメリットと注意点
メリット
- 若さという強みがある(多少の失敗も許容されやすい)
- 時間的自由がある(学業との両立が可能)
- 支援制度を活用できる(大学の起業支援、助成金、ピッチイベントなど)
注意点
- 失敗リスクは高い(市場調査や収支計画の甘さが命取りに)
- 学業や就活とのバランスに注意(起業が忙しくなり卒業できないケースも)
- 一人で背負いすぎないこと(メンターや仲間を巻き込むことが大切)
起業にはリスクがあるのは確かですが、大学生という立場は「失敗できるチャンス」でもあるのです。
最初の一歩は、インターンから
「起業に興味はあるけど、何から始めていいか分からない」そんなあなたにとって、インターンはまさに最高の“入り口”です。
特に以下のような企業を探してみると良いでしょう。
- スタートアップやベンチャー企業
- 新規事業部門を持つ企業
- 起業経験のある社員が多い会社
自分がどんな領域に興味があるのか、どんな社会課題を解決したいのか。インターンという“実践の場”で見つけた答えが、将来の起業へとつながるかもしれません。