2025.06.27
Webデザイナー・UI/UXデザイナーのインターンって何をするの?

デザインに興味がある大学生の中には、「Webデザイナー」や「UI/UXデザイナー」という職種に惹かれ、インターンに挑戦してみたいと考えている人も多いでしょう。しかし、実際にどんな仕事をするのか、どんなスキルが求められるのか、イメージしづらいという声も少なくありません。
この記事では、Webデザイナー・UI/UXデザイナーのインターンで経験できる仕事内容や必要なスキル、得られる学びについて紹介します。デザインの世界に一歩踏み出すための参考にしてください。
WebデザイナーとUI/UXデザイナーの違いとは?
まずは、この2つの職種の違いを簡単に理解しておきましょう。
Webデザイナーは、主にWebサイトのビジュアル(見た目)をデザインする仕事です。PhotoshopやIllustrator、Figmaなどのデザインツールを使って、ページのレイアウトや配色、フォントの選定などを行い、ユーザーにとって魅力的な見た目を作り上げます。
一方で、UI/UXデザイナーは「使いやすさ」を追求する役割が強くなります。UI(ユーザーインターフェース)は、ボタンの配置やメニューの動き方など、ユーザーが直接触れる部分の設計。UX(ユーザー体験)は、サイトやアプリを使う中での「満足感」や「使いやすさ」を設計する概念です。
つまり、Webデザイン=見た目重視、UI/UXデザイン=体験重視というのが大まかな違いですが、現場ではこれらが密接に関わり合って仕事が進みます。
インターンではどんなことをするの?
インターンの内容は企業やプロジェクトによって異なりますが、よくある業務は以下のようなものです。
1. デザインカンプの作成補助
Webサイトやアプリのデザイン案をFigmaやAdobe XDで作成します。インターン生は、先輩デザイナーが作ったワイヤーフレームに従ってビジュアルを整える作業や、素材の調整などを任されることが多いです。
2. バナーやアイコンの作成
マーケティングに使用するバナー広告や、サイト内に使われるアイコン・イラストの作成もインターンの仕事としてよく登場します。小さなパーツ制作から、全体のデザイン理解を深める良い経験になります。
3. UI改善のアイデア出し
「もっと使いやすくするにはどうすればいいか?」という視点で意見を出す機会もあります。ユーザー体験を高めるために、インターン生でもワークショップに参加したり、フィードバックを求められたりすることがあります。
4. ユーザーテストやリサーチ
UXに関わる業務として、ユーザーインタビューやテストの設計、分析に関わることも。実際のユーザー行動を観察し、「どこで迷うのか」「なぜ離脱するのか」といった問題点を洗い出す仕事です。
必要なスキルや知識は?
インターンに応募する際に、「デザインの経験が少ないけど大丈夫?」と不安になる方もいるかもしれません。もちろん、経験が多いに越したことはありませんが、インターンは学ぶ場でもあります。とはいえ、以下のようなスキルがあると、よりスムーズにスタートできるでしょう。
- FigmaやAdobe XDなどの基本操作
- 配色やレイアウトに関する基礎知識
- HTML/CSSの初歩的な理解(フロントエンドと連携するため)
- 他人の意見を素直に聞き、改善する姿勢
また、ポートフォリオを作っておくと、選考でも評価されやすくなります。大学の課題や趣味で作ったWebページ・アプリのデザインでもOKなので、自分の「作ってみた」をまとめておくとよいでしょう。
インターンで得られるもの
実務に近い経験
プロのデザイナーが実際に行っている仕事に触れることで、学校では学べない「現場感覚」が身につきます。たとえば、限られた納期の中でどう作業を進めるか、開発チームとどう連携するかといったことは、インターンならではの学びです。
フィードバックの重要性
自分のデザインに対して、プロから具体的なアドバイスをもらえるのは貴重な経験です。最初は思うようにいかなくても、改善を重ねることで、短期間で大きく成長できます。
将来の選択肢が広がる
実際に業務に関わることで、「自分はどんなデザインが好きか」「将来どんな働き方をしたいか」が明確になります。UIデザインが向いているのか、ビジュアル中心の仕事が楽しいのか、自分の適性に気づくきっかけにもなります。
最後に:まずは飛び込んでみよう
WebデザインやUI/UXに興味があるなら、インターンはその世界を知る絶好のチャンスです。専門的なスキルに自信がなくても、意欲や学ぶ姿勢があれば歓迎される企業は多くあります。
まずは、自分の興味ある分野を明確にし、ポートフォリオを整えて応募してみましょう。「好き」を仕事に近づける一歩になるはずです。