2025.06.23
ベンチャー企業のインターンは成長できる?リアルな体験談

就職活動やキャリアを意識し始めた大学生の多くが、「インターンを経験してみたい」と考えるようになります。その中でも特に注目を集めているのが、ベンチャー企業のインターン。スピード感のある環境で、実践的な仕事を任せてもらえるイメージがある一方で、「本当に成長できるの?」「ブラックじゃないの?」といった不安の声も少なくありません。
今回は、実際に大学3年の夏にベンチャー企業で長期インターンを経験した私の体験談をベースに、ベンチャーインターンのリアルと成長実感についてお伝えします。
「即戦力」を求められる現場に飛び込んだ初日
私が参加したのは、社員10名ほどのIT系ベンチャー企業。業務内容は、マーケティングチームの一員として、SNS運用やメディア記事の作成、データ分析など多岐にわたっていました。
初日から驚いたのは、「インターン生」扱いをされないこと。上司からは「学生だから…という甘えはいらないよ。クライアントの信頼を得るには、アウトプットの質で勝負」と言われ、良くも悪くも即戦力としての期待がひしひしと伝わってきました。
正直、最初の1ヶ月は毎回のMTGで緊張し、提出物も何度も差し戻され、自信をなくすこともありました。でもその分、フィードバックは具体的で、スピード感のあるPDCA(計画・実行・振り返り・改善)サイクルを回す力が自然と身についていきました。
成長を実感した「任される」経験
2ヶ月が経った頃、あるプロジェクトでリーダーを任される機会が訪れました。といっても、私の提案した企画が社内で通っただけで、まだ経験も浅い学生。それでも、「失敗してもいいからやってみよう」と言ってもらえたことで、大きな一歩を踏み出すことができました。
このプロジェクトでは、記事構成から取材、編集、SNSでの告知まで自分で設計・実行する必要があり、毎日のように社員や外部の方とやり取りをしました。責任の重さに押しつぶされそうになりながらも、自分が動かすことでプロジェクトが前に進んでいく感覚は、大学では味わえないものでした。
結果的に、その記事は会社の中でも高い閲覧数を記録し、クライアントからも評価される成果となりました。達成感とともに、「やればできる」という自信を得たのは、まさにこのインターンの最大の収穫だったと思います。
ベンチャーインターンで得られた3つの成長
この経験を通して、自分が得られた成長を3つにまとめてみます。
1. 当事者意識
学生気分が抜け、「自分がこの仕事を回す」という責任感が芽生えました。報連相(報告・連絡・相談)や時間管理も自然と意識するようになり、社会人としての基礎が鍛えられました。
2. フィードバック耐性
ベンチャーでは改善のスピードが早く、日々のアウトプットに対してすぐフィードバックが返ってきます。最初は落ち込むこともありましたが、次第に**「指摘=期待されている証」**と前向きに受け取れるようになりました。
3. 実践力と発信力
実際に手を動かして結果を出すことで、履歴書だけでは伝わらない実績やスキルが蓄積されました。自己PRでも「自分でやったこと」として堂々と語れる経験ができたのは、就活でも大きな武器になりました。
ベンチャーインターンに向いている人・向いていない人
もちろん、全ての人にベンチャーインターンが合うとは限りません。向き・不向きもあると感じます。
向いている人
- 指示待ちではなく、自分から動ける人
- 正解がない状況を楽しめる人
- とにかく成長したい!という意欲がある人
向いていない人
- マニュアル通りの業務を望む人
- ゆっくりとした環境で働きたい人
- 指示がないと不安になってしまう人
とはいえ、「向いていないかも」と思っていた私自身がここまでやりきれたので、飛び込んでみることで初めて見える世界もある、というのが正直な感想です。
まとめ:迷っているなら、一歩踏み出してみよう
ベンチャー企業のインターンは、楽ではありません。でも、だからこそ得られるものがたくさんあります。「学生」という枠を超えて、ひとりの「ビジネスパーソン」として扱ってもらえるからこそ、自分の限界に挑戦し、乗り越えた先に成長があります。
インターン選びに迷っている大学生の皆さんへ。「ベンチャー=ハードルが高そう」と感じるかもしれませんが、本気で成長したいなら、ベンチャーインターンはきっとあなたの人生を変える一歩になるはずです。