2025.06.04
アルバイトを辞めてインターンに集中すべき?収入とのバランスの考え方

はじめに
大学生の多くが経験する「アルバイト」。しかし近年、「アルバイトでは得られない経験を積みたい」「就活に直結するスキルを身につけたい」として、有給の長期インターンへ移行する学生が増えています。
一方で、
- 「収入が下がるのでは?」
- 「インターンは責任が重くて続けられるか不安」
- 「本当にバイトを辞めていいの?」
と悩む人も多くいます。本記事では、都内の営業職・オフライン型の有給インターンを前提に、アルバイトとインターンの違い、収入面・経験面の比較、判断のための基準について、定量情報も交えながら整理していきます。
1. アルバイトとインターンの根本的な違いとは?
項目 | アルバイト | 長期インターン |
目的 | 生活費の補填・自由時間の活用 | ビジネス経験・キャリア形成 |
時給 | 1,100〜1,300円が平均(都内) | 1,100〜1,500円(営業系で高めの傾向) |
業務内容 | 接客・レジ・作業系が中心 | 営業、資料作成、提案、分析など実務型 |
スキル成長 | 接客力・チーム対応など | ビジネススキル、論理思考、営業力など |
将来の活用 | 企業によって評価はまちまち | 実務経験として就活で高評価されやすい |
2. 収入だけで比較した場合の考え方
短期的収入:バイト優位の場合もある
- 飲食バイトなどではシフトに入れば確実に稼げる(時給×労働時間)
- インターンは成果連動や裁量労働制の場合、初期は収入が少ないことも
例:月間比較(週3日・5時間勤務で計算)
タイプ | 時給 | 月収(目安) |
飲食バイト | 1,150円 | 約69,000円 |
営業インターン(初期) | 1,200円 | 約72,000円 |
営業インターン(成果報酬込) | 約1,500円〜 | 約90,000円超も可能 |
中長期的価値:インターンのリターンが大きい
- 営業成績によって報酬が上がるケース多数(インセンティブ制度あり)
- 内定直結の実績やスカウトが得られることも
- 例:半年後に営業成績トップ → 月収10万円+社員登用の声がかかった事例あり
3. インターンの経験が就活にどう活きるか
① ES・面接での差別化になる
- 「なぜ営業をやっていたのか」「どんな数字を出したか」など実績ベースで語れる
- アルバイト経験では具体性が出しにくいとされる
② 実務を通して業界・職種の理解が深まる
- 営業活動、クライアント対応、提案資料作成を通して、仕事の“リアル”が見える
- ミスマッチを防ぎ、志望動機にも説得力が増す
③ スキルの定量化ができる
- 「3ヶ月でアポ率5%→20%に」「提案資料を月10本制作」など、企業が評価しやすい成果に
4. 判断のポイント:収入・経験・時間のバランスをどう取るか?
ポイント①:現在のバイト収入が生活にどの程度必要か?
- 学費・家賃などでバイト収入が不可欠 → 一気に辞めず、並行期間をつくる
- 貯金や仕送りで補える → 思い切ってインターンにシフトもあり
ポイント②:1ヶ月で身につけられる経験はどちらが大きいか?
- 業務の濃度、裁量、アウトプット機会の数で比べる
ポイント③:将来の“再現性ある価値”が得られるか?
- インターンで得た提案力、改善力、報連相などはどの職場でも通用する
5. 移行ステップ:インターンに集中する前の準備と戦略
ステップ①:並行して1ヶ月やってみる
- 週2バイト+週2インターン → 時間・体力・モチベーションを確認
ステップ②:インターンでの稼働時間・報酬・KPIを明確にする
- 例:月10万円稼ぐには何件アポが必要か、何時間稼働が必要か
ステップ③:収入計画を立てる
- 支出/必要額と照らし合わせて、金銭的に持続可能かを判断
ステップ④:相談と交渉を行う
- バイト先:退職ではなく「一時休業」「週1に変更」なども提案できる
- インターン先:希望収入に見合ったインセンティブ制度があるか確認
6. 実際に移行した学生の事例
ケース①:週4バイトから営業インターンに転身(大学3年)
- 月収はバイトより減ったが、半年後に営業トップに → 月収15万円
- 就活では「即戦力感」が評価され、第一志望企業から内定
ケース②:週2バイトと週2インターンを半年間並行(大学2年)
- 学費の都合で完全移行が難しかったため、土日はバイトを継続
- 営業経験を得ながら収入も維持し、大学3年でインターンに専念
ケース③:インターンでの実績からスカウト獲得(大学4年)
- バイト辞めてフルインターンへ → 月10万円以上+内定直結
- 社会人と同じ評価基準で働いた経験が自信につながった
まとめ
アルバイトを辞めてインターンに集中すべきかどうかは、
- 短期的な収入の安定性
- 中長期的なキャリア形成への貢献度
- 時間・体力・やりがいのバランス
これらを軸に判断する必要があります。
特に、都内の営業職・有給インターンは、結果次第で高収入を得られるケースも多く、収入面でも成長面でも“大きな投資対効果”が見込めます。
焦ってすべてを切り替える必要はありません。並行して試しながら、自分にとって最適な働き方と未来への布石を見つけていきましょう。