2025.05.29
資料作成・プレゼンがうまくなる!即実践できるテクニック

はじめに
長期インターンに参加している大学生の多くが直面するのが「資料作成」や「プレゼンテーション」の壁です。特に、都内の営業職やオフライン型の有給インターンでは、クライアント向けや社内向けの提案資料を自ら作成し、説明を行う機会も多く、成果に直結する重要なスキルといえます。
しかし、パワーポイントやスライドの使い方に慣れていても、「伝わる資料」「刺さるプレゼン」をつくるには、戦略と構成力が欠かせません。本記事では、インターン中から実践できる資料作成とプレゼンのテクニックを、定量情報や事例とともに紹介します。
1. 資料作成で押さえるべき基本構成
① PREP法を意識したスライド構成
- Point(結論):提案の要点を1ページ目に明記
- Reason(理由):その結論に至った理由を整理
- Example(具体例・データ):グラフ・図表で裏付け
- Point(再結論):再度提案・アクションを促す
② 1スライド1メッセージが鉄則
- 情報を詰め込みすぎない
- ビジュアルとテキストのバランスを意識する(目安:文字7割・図表3割)
③ 見やすいフォント・余白・カラー設計
- 推奨フォントサイズ:タイトル24pt以上、本文18pt前後
- カラーは3色以内(メイン/アクセント/背景)
2. 実践テクニック:資料作成編
テクニック①:テンプレートを活用する
- 社内で使われているフォーマットがあれば徹底的に真似る
- 例:営業資料テンプレートを使うことで作成時間が平均40%短縮(インターン2ヶ月目)
テクニック②:データ・数字を“比較”で見せる
- 「前年比」「競合比」「目標比」を入れることで説得力がアップ
- 例:成約率 15%(先月比+3%)など
テクニック③:グラフや図解で“視覚化”する
- 数字や傾向は棒グラフ/円グラフ/折れ線グラフで表現
- 手書きスケッチ→CanvaやGoogleスライドで整理も有効
テクニック④:アジェンダ(目次)を最初に置く
- 構造が分かることで、相手の集中力が持続する
テクニック⑤:資料は「共有前に声に出して読む」
- 表現の違和感や流れの不自然さに気づける
3. プレゼンで意識するべきポイント
① 初対面でも「目的」と「結論」を最初に伝える
- プレゼン開始30秒で信頼を得るには「この提案の価値は何か」を伝えること
② スライドを“読み上げない”
- スライドは補助ツールであり、話す内容は「一段深い説明」にする
- 例:スライドには「課題:CVRが低下」と記載 → 話す内容は「直近3ヶ月で2.1%→1.6%に落ちた理由と仮説」
③ ペース配分を事前にタイム計測する
- 1スライドあたりの平均説明時間を決めておく(目安:1分/枚)
④ 想定質問に備えて補足資料も用意
- プレゼン後の質疑応答で“答えられる力”が信頼を高める
⑤ 語尾と表情に注意する
- 「〜だと思います」よりも「〜であると考えています」と断言型が効果的
- 終始“相手の目を見る”“適度な笑顔”を意識
4. 評価されるプレゼン資料を作ったインターン事例
ケース①:2ヶ月目の学生が作成した提案資料が採用(営業職・21歳)
- 社内テンプレートを活用しつつ、競合比較データを追加
- 結果:クライアント商談での通過率が30%→48%に改善
ケース②:プレゼン後の質問に即答し、クライアント信頼獲得(マーケティング職・22歳)
- 施策提案に対し、「KPI目標の根拠は?」と質問→GoogleAnalyticsデータを補足資料で提示
- クライアントから「今後も継続的に提案を受けたい」とコメント
5. 自分の資料・プレゼンを磨くチェックポイント
項目 | チェック |
目的と結論が最初に明確に書かれているか | |
1ページ1メッセージに整理できているか | |
数字・グラフが入っていて比較可能か | |
読み上げるだけのプレゼンになっていないか | |
プレゼン後に質問を受けたとき、答えられるか |
まとめ
インターン中に求められる資料作成・プレゼン能力は、以下のような積み重ねで大きくレベルアップします:
- 資料は「1スライド1メッセージ+数字+視覚化」を意識すること
- PREP法を軸に、結論ファーストで構成を組むこと
- プレゼンは「伝える」より「伝わる」ことを重視すること
- 質問対応力やプレゼン後の改善にも力を入れること
たとえ資料作成やプレゼンが未経験でも、ひとつひとつのテクニックを意識するだけで、結果は大きく変わります。
「話し方」も「資料の構成」も、すべては“準備”と“仮説”がカギです。実践の中で振り返りと改善を繰り返し、インターンの成果を確実に積み上げていきましょう。