2025.05.14
内定直結?インターンを経てそのまま社員になれるケースとは

はじめに
「長期インターンからそのまま社員に」というキャリアパスが注目を集めています。実際、ベンチャー企業を中心に、インターン生をそのまま新卒採用する動きは増加傾向にあります。
特に都内の営業職やオフライン業務では、インターンでの実績をそのまま評価に反映させる企業も多く、「内定直結型インターン」という言葉も広まりつつあります。
本記事では、インターンからそのまま社員になるためにはどのようなケースがあるのか、企業側の視点や実際の事例、成功するためのポイントを解説します。
1. なぜ企業はインターンから採用したがるのか?
① 即戦力としての期待
- インターン期間中に業務の理解・実績があるため、入社後すぐに活躍できる
- 特に営業職では、成果が数字で見えるため評価しやすい
② 採用ミスマッチの防止
- 書類選考や面接だけではわからない「カルチャーフィット」「協調性」などを事前に確認できる
③ 教育コストの削減
- すでに社内業務を理解しているインターン生は、入社後の研修が簡素化できる
④ 定着率が高い
- インターンを通じて実務・社風を理解しているため、離職率が下がる
- 実際、インターンからの新卒入社者の1年以内離職率は7%以下(厚生労働省・2022年度)
2. インターンから社員になる主なケース
ケース①:評価型インターン制度のある企業
- 事前に「優秀者はそのまま採用」という方針を打ち出している
- ベンチャー企業やスタートアップに多い
- 例:「営業インターンで3ヶ月連続で目標達成 → 新卒内定の打診」
ケース②:社内での信頼と実績が認められた場合
- 明確な制度はないが、成果や姿勢が評価されて社員登用される
- 例:「新規事業の提案が採用され、プロジェクトリーダーに → そのまま正社員登用」
ケース③:内定後のインターン延長からスムーズに入社
- 就活を経て内定を得た企業で、卒業までの期間インターンを継続
- 入社後のギャップが少なく、スムーズに業務に入れる
3. 実例紹介:内定直結した学生のリアル
Aさん(22歳・文系・営業職)
- インターン期間:大学3年生の4月〜卒業までの約2年間
- 業務内容:BtoB営業(アポ獲得、商談、顧客対応)
- 成果:
- 月間アポイント50件以上
- 商談成約率25%(社内平均の2倍)
- 新人研修の設計にも関わる
- 結果:
- 4年生の夏に内定を獲得
- 卒業後は即リーダー候補として配属
Bさん(23歳・理系・SaaS営業)
- インターン期間:半年間
- 業務内容:インサイドセールス(電話営業、CRM管理)
- 成果:
- 顧客リストの見直しでアポ獲得率を18%→32%に改善
- MAツール活用によるアプローチ自動化を提案
- 結果:
- 正社員登用のオファーを受けて就活終了
4. インターンから正社員になるために大切なこと
① 成果を出す(特に営業職では数値がカギ)
- アポ獲得件数、商談成功率、KPI達成率など、定量的な成果を出す
② 主体性を発揮する
- 指示を待たず、自ら提案・改善を行う
- 「業務改善案を出した」「トークスクリプトを自分で再構築した」などの姿勢が評価される
③ 社内での信頼関係を築く
- 上司・先輩との報連相を徹底する
- 周囲と円滑にコミュニケーションが取れるかが見られている
④ 長期視点で貢献する姿勢を見せる
- 単なる「アルバイト感覚」ではなく、「社員として働く意識」を持つ
- 例:「この業務を通じて、会社の利益にどう貢献できるか」を考える
5. 企業側が「この人を採用したい」と思うインターン生の特徴
評価ポイント | 内容 |
成果 | アポ件数、契約数などの目に見える成果 |
主体性 | 提案・改善行動、自らの学習姿勢 |
継続性 | 長期的にコミットし、安定して成果を出す力 |
組織適応力 | チームとの協調性、報連相、礼儀やマナー |
まとめ
長期インターンからの内定直結は、特に営業職やベンチャー企業において現実的なキャリアパスです。
- 企業は即戦力・適応力・継続力を重視している
- 成果(数字)を出すこと、主体性を持って動くことが重要
- インターン中の信頼と実績が内定のカギとなる
- 内定直結を目指すなら、最初から「社員になるつもり」で取り組むべき
単なる経験ではなく、「キャリアを築く第一歩」として長期インターンを活用しましょう。